試合中の例として次のようなものがあります。
主審は、登録されていない交代要員がフィールドにはいることを許し、その者が得点した。主審のとるべき処置は?
1. 試合が再開される前に主審がその誤りに気づいた場合。
■得点は与えられない。
2. 試合が再開された後に主審がその誤りに気づいた場合。
■得点は与えられる。
3. 試合が終わってから、主審がその誤りに気づいた場合。
■得点は与えられる。主審はその状況を関係機関に報告する。
このように、得点時に起きた誤審は試合再開前ならば、取り消すことができるのですが、再開後、あるいは試合終了後は誤りに気づいても取り消すことは出来ないのです。
PK方式は試合には含まれないのですが、上記と同じように考えられます。
ペナルティキックが終了したことを笛で宣言し試合を終結した後は、誤りを訂正することが出来ないことになります。
ましてや、本ケースの場合は表彰式が終わり、チームも解散した後に役員から知らされて気づいたのですから、主審の決定が最終のものとなります。
副審および第4の審判員の不注意がなく、協力体勢があれば未然に防げたことと思います。
審判チーム4人の共同責任になります。
長い審判生活では時にミスをして精神的打撃にさいなまれることがあるものです。
再び同じ失敗を繰り返さないことを心に誓って立ち直ることが選手への報いとなるのです。
審判活動を自粛することよりも、今回のミスを次の試合では絶対に犯さないという強い決意を持ってアポイントを受けることが、あなた自身のためにもなり、ひいてはサッカー界のためにもなります。
今後も失敗を恐れずに審判活動を継続し、ご活躍されますよう祈ります。