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2026/01/27

第104回全国高等学校サッカー選手権大会決勝戦 観戦研修会 報告

Tweet ThisSend to Facebook | by:y.uejima

104回全国高等学校サッカー選手権大会決勝戦 観戦研修会 報告


報告<理事 小西のぼる>

日時:2026/1/12、14時キックオフ

会場:MUFG国立スタジアム

対戦:神村学園(鹿児島代表) vs 鹿島学園(茨城代表) 試合結果(3-0)

審判:主審 長峯滉希PR、副審 安藤康平、田代雄大、第4の審判員 中川愛斗

研修講師:山内宏志氏(元国際副審)

 

研修テーマ「高校サッカー選手権で、VARチャレンジ制度(FVS)は必要か否か」

 

この研修テーマは、選手権の3回戦、興国vs東福岡において、
後半アディショナルタイムでの同点場面が物議を醸したことから、
講師が急遽設定したものです。


 研修会冒頭での出席者の賛否は、賛成5、反対9でした。
賛成者の代表的な意見は「重大な場面での誤審があった場合、
ビデオサポートで修正することで審判を守れる」。
反対者からは「育成年代では、審判も人間であり誤審することを受け容れる寛容さを養うべき」
といった意見が出されました。


全得点シーンについて、VARと同様に攻撃の起点(Attacking Possession Phase)からゴールまで、
ファウルやオフサイドの可能性があったかなかったかを丁寧にチェックしていきます。
あたかもVORにいるVARになった気分になります。

VARであれFVS(Football Video Support)であれ、明確な事実
(例 オフサイド位置か否か、手に当たったか否か)は映像でチェックして判定を修正できますが、
主観で判断されるもの(例 コンタクトは不用意な接触か、許容されるか)は正解がありません。

 例えば、後半6分過ぎ、鹿島のコーナーキックからのゴール前の混戦において、
鹿島 # 3は神村 #7 と接触してよろけ、さらにGKの腕に触れて倒れます。
 この場面、出席者の判定(PKか否か)は7対7の真っ二つに分かれました。
 ビデオ判定は万能ではなく、主審の裁量に任されるのがサッカーというものなのでしょう。

最後に、興国vs東福岡の同点シーンをチェックしました。
 オフサイド位置にいたことは間違いなく、シュートの直前に守備側がボールに触れた
(ビデオでは判然としませんが、仮に触れたとして)のが「意図的なプレー」か
「ディフレクション」かでした。結論はここでは触れないでおきましょう。

 

6万人のスタジアムで、闘志あふれる熱戦、GKのビッグセーブ連発、
時間稼ぎも悪質なファウルも執拗な抗議もないすがすがしい試合を堪能できました。
そして研修においては、判定することの難しさをあらためて感じることができました。

RA東京では、年に二回の観戦研修を企画しております。
FC東京や全国高体連サッカー専門部のご協力の賜物です。
ぜひ皆様もご参加ください。

 
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補足:VARチャレンジ制度(FVS:Football Video Support)について

· 各チームに「チャレンジ権」が2回与えられ、
監督や指定担当者が審判判定に対してビ
デオ画像レビューを求めることができる。

· チャレンジが成功(判定が覆された)すると、チャレンジ回数は維持される
失敗
(判定が変わらない)した場合は、チャレンジ権が1回分消費される。

· チャレンジは、VARシステムと同じ、
ゴール、PK、直接レッドカード、誤認識」の四つの重大なプレーに限定される。

· VARのような高額なハードウェア・ソフトウェアを必要としない。

これに対して、現在のVAR(Video Assistant Referee)は、

· 主審の判定ミスの可能性や、微妙なオフサイドの可能性、VARビデオ画像をチェックして助言するシステム。

· チーム側には「チャレンジ権」はなく、VARの判断で介入が行われ

· 必要なハードウェア・ソフトウェアは、10台くらいのHD/4K/スローモーションカメラ、
video Referee®ソフト、技術オペレータ、複数画面が表示できる大型モニター、etc.  
総額は 数千万円!


��� 運用例と現状

· FIFAは、スイスで行われたBlue Stars/FIFA Youth Cup 2024™で初めてFVSを試験運用しました。
他に、
スペインやイタリア、オーストラリア、女子リーグの一部でもこの方式がテストされています。

· ‟VARの軽量版として、設備やコストの課題で従来VARが導入困難だった大会でも
ビデオ判定が可能にな
り、広く普及することが期待されています


���️「Football Video Support(VS)」とは?【要点まとめ】

【出典:FIFA公式サイト】

��� VS導入の背景

· 多くの協会が VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を導入できない理由として、

人的リソース不足

財政的負担

カメラ台数の少なさ が挙げられていた。

· そこでFIFAは、より低コストで実用的な代替技術として VS を試験導入している。

⚙️ VSの仕組み

   VSは、以下のような「明白な誤審の可能性がある場面」に限定して使われる:

· ゴール/ノーゴール

· PK/ノーPK

· 一発退場(2枚目の警告は対象外)

· 誤審による選手の取り違え

��� レビューの流れ

1. 主審が一度判定を下した後、チーム側がレビューを要求できる。

2. 要求できるのは 監督(または技術エリアの最上位スタッフ)

3. 指で円を描くジェスチャー+レビューカードを第4審に渡すことで申請。

4. 主審はリプレイ映像を確認し、明確な証拠がある場合のみ判定を変更する。

5. カメラが少ないため、映像が不十分で判定が変わらないケースも多い。

��� レビュー回数

· 試験段階では 1チームにつき2回まで

· 判定が覆った場合、その回数は消費されない。

 VSはVARの代わりではない

· VSは「VARの簡易版」ではなく、全く別の仕組み

· VARのように全てのプレーを自動チェックするわけではない。

· FIFAはVARの普及も引き続き支援しており、VSで置き換える意図はない。

���️ 技術トラブル時

· システムが故障した場合は VSなしで試合続行

��� カメラ台数

· 1〜4台のカメラでも運用可能。

· Blue Stars/FIFA Youth Cup 2024 では

ピッチ1:3台(手動)

ピッチ2:7台(自動) の構成でテストされた。

��� 今後の予定

· 試験結果を踏まえ、FIFAと関係団体が次のステップを検討中。

· 導入時期は未定。

 


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