FIFA World Cup 2026観戦記
Los Angeles編
高野 修
ワールドカップの旅
今年も4年に1回のFIFA World Cupがアメリカ、カナダ、メキシコの北中米3ヶ国で開催され、
日本国内でも今回の日本代表は過去最強では無いかと言う前評判もあって大いに盛り上がりを見せました。
私は未だ日本代表がワールドカップに参加できなかった1994年からワールドカップの現地観戦を始め、
今回で9大会目のワールドカップ参戦となりました。
これを機に、過去何試合ワールドカップの試合を観戦したか数えてみたら、なんと35試合も観戦していました。
いろんな国でいろんなエピソードもありましたが、それはまた別の機会に譲りたいと思います。
今回は残念ながら日本代表の試合を観ることは出来ませんでしたが、
優勝したスペインの試合を観ることが出来ましたので、会場周辺の雰囲気など含め、レポートさせていただきます。
FIFA World cup 2026
今回のワールドカップにおいては、アメリカ国内の物価高もあってか、まずチケット代が滅茶苦茶高い!
チケットの一般販売が始まってからも(抽選)、チケット確保はままならず、また旅費等も含めると過去最高額の出費となりそうで、
3月には観に行くのをほぼ諦めかけていました…
が、しかし…
うちの会社にはアメリカに販社があり、そちらの会社の決算時期に合わせてアメリカ出張することになり、そこからチケット取りを開始しました。
条件としては観戦地はロサンゼルス限定(会社がロスの南部オレンジカウンティにあるため)、
出張期間は6月25日頃~1週間程度なのでその間にある試合となりました。
チケットを探し始めた段階でFIFAの公式サイトでは6月28日の試合(A組2位 vs B組2位)はSold Outになっていましたが、
アメリカは公式なチケット再販業者(公認ダフ屋ですね)が認められているので、Stub Hubでチケットを検索してカテゴリー1の席を購入しました。
FIFAの公式サイトでもダイナミックプライシングになっていましたので、Stab Hubが特に高いという訳でもなく、
公式で買ってもそんなに価格は変わらなかったようでした。
ただ高いことには違いないので、当初オレンジカウンティに住んでいる妹と一緒に観に行って、
妹にスタジアムへの送迎を頼もうと思っていましたが、とても二人分出せる金額では無かったので、
妹の分は諦め、自分の分のみの確保となりました。(それでも妹にはスタジアムへの送迎をしてもらいました)
また、7月2日の試合(H組1位 vs J組2位)は公式サイトでHOSPITALITY TICKETが残っていましたので、
VIP LOUNGE付チケットを購入しました(高かったけど清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入)。
まぁ航空券代と宿泊費は出張なので会社持ちという利を活かして無理をしてしまいました。
アメリカへ行く時は必ずやっておくこと
• ESTAは絶対忘れずに申請(有効期限が2年なので忘れないように…)
基本的に日本人はVISAが要らないはずですが、私の友人はロシアとイランに行った経歴があるので、
VISAが必要でした(しかもメキシコへ行くトランジットだけのために…)
• 入国審査の時間を短縮するために MPCのアプリをスマホに入れくとよいです。
私の妹はLAXで入国審査に2時間以上かかった経験があり、強く勧められました。
実際LAXではMPCレーンはがら空きだったので、大幅な時間短縮が出来ました。

いざ、観戦@Los Angeles Stadium (SoFi Stadium)
スタジアム概要
Sofi Stadium(Los Angeles Stadium)

SoFi Stadiumは、カリフォルニア州イングルウッドにある屋根付きスタジアム(オープンエア)です。
総合娯楽施設であり、普段はNFLのロサンゼルス・チャージャーズとロサンゼルス・ラムズが本拠地として使用しています。
ハリウッドパーク再開発事業の一環として2020年9月オープンし、
2021年より始まったLAボウル(NCAA Division I-Aのカレッジフットボールの大会)の開催地にもなっています。
オーナーはイングランド・プレミアリーグのアーセナルのオーナーでもあるKroenkeグループです。
LAX(ロサンゼルス空港)からも近く好立地なので観戦には便利です。
LA到着日にまず下見に行ってみました
ロサンゼルスに到着した6月26日にスタジアムの周辺状況の下見に行きましたが、
スタジアム・ツアーは予約で一杯のため中には入れず(ツアー客が大勢来場してました)、
とりあえず試合当日妹にどこでドロップしてもらうか、
どこでピックアップしてもらうのが良いか、ロケーションを確認することにしました。

スタジアム周辺をぐるぐると回った結果、West Century BoulevardとYukon Avenueの交差点にある
CENTURY PLAZA内のQ Hawaiian BBQを目標として設定しました。
近くにはCasinoもあるので、何だったらそこで時間つぶしも出来そうだということで、ここでの待ち合わせにしたのですが、
当日来てみたらCasinoの駐車場は駐車料金が$200だと言われ、
その他の周辺駐車場も試合開催日は法外な駐車料金を取られるので、
スタジアム周辺に駐車することは諦めたという経緯があり、
更に当日の試合終了後の交通渋滞が半端なかったというオチまでついて、
結果的に28日の試合ではCENTURY PLAZAまで辿り着けなかったので、ここに決めた意味があまりありませんでした。
前回のアメリカ・ワールドカップでは街中にバナーが沢山出ていた印象だったのですが、
スタジアム周辺にはワールドカップのバナーも出ていましたが、今回は街中はそれ程でもなかった印象でした。
スタジアムへの持ち物
スタジアムには持ち込める物の制限があり、まずバッグがClear Bag Policyに沿ってないといけません。
アメリカでは試合観戦時はこのポリシーが一般的らしく、
妹がドジャーズの試合を観戦に行く時に持って行くというドジャーズ・バッグを借りて持ち込みました。
小さなクラッチバッグは11cm×16.5cmまでOKとのことでしたが、財布とスマホくらいしか入りませんね。

電子機器についてはe-チケット制なのでスマホは当然OKなのですが、カメラはレンズのサイズの制限があり、
カタールの時にレンズがやや大きめのコンデジを持って行ったら預けさせられた経験があるので、
今回は小さなコンデジを1台新規購入して持ち込みました。
以前使っていた小さいコンデジはさすがに15年以上前の機種なのでレンズも不調で、奇麗に撮れなくなってしまっていましたので。
でも今は小さいコンデジって各メーカー殆ど作ってないんですね。
選択肢が余り多くはなく、PENTAXブランドのコンデジ(今はRICHOが作っている)を購入しました。
ペットボトルは意外にも日本とは逆で開けて無い500mlサイズのものなら1本のみOKとのことでした。
6/28 南アフリカ vs カナダ
私がロスにいた1週間ほどの間は、午前中曇りで午後から晴れるという日が続いて比較的涼しく過ごしやすい天候でした。
キックオフが12:00だったので朝9:00過ぎにはスタジアムへ行きましたが、既に長蛇の列が出来ていました。
この日はスタジアム北側の駐車場に近い所で妹にドロップしてもらいましたが、
そこから 入場ゲートまで遠回りさせられ15分位歩いてやっとスタジアム入口に到着しました。

韓国が来る可能性のあった試合でしたので、韓国人の方も大勢来ていました(この写真の赤の7番ユニはソン・フンミンですね)が、
一説には韓国がA組3位になった時点でこの試合のチケットが相当数リセールに出されていたらしく、
その時に買えば大分安く購入できたようでした(^_^;)>。
ゲート内に入るとフォルクローレ・バンドがお出迎えしてくれました。 あとメキシコ人がやはり多かったですね。

スタジアム内はこんな感じで、ピッチ上に大型モニタが全周をぐるっと取り囲むように設置されていて、
エンタテインメント性の高いスタジアムだと思いました。

また、シートがクッション性が高くゆったりとしているのがいいですね。
国立競技場も改修の時にこのくらいのシートにしてくれたらよかったのにと思ってしまいました。
この日の審判団はポルトガルのジョアン・ピニェイロ氏を中心とした審判団でした。

A1ブルーノ・ジェズス、A2ルシアーノ・マイア、4thオマル・アルアリ(UAE)、
RARアル・ハマディ(UAE)、VARデル・セロ・グランデ(ESP)、AVARホドルフォ・トスキ(BRA)、サポートVARマスト・ランジェロ(ARG)という8人。
ピニェイロ氏は5月のUCL準決勝バイエルンvs パリ・サンジェルマン戦などでも笛を吹いているベテラン・レフェリーですね。
ジャッジも安定していて良かったと思います。

ハイドレーション・ブレイク中やハーフタイムに
NFLのロサンゼルス・ラムズのチアリーダーがパフォーマンスをしてそれが大型ビジョンに映され会場を盛り上げていました。
この日の観客数は69,237人と良く入っていました。

女優のジェシカ・アルバさんやシンガー・ソングライターのケイティー・ペリーさんも見に来ていましたね。
大型ビジョンに抜かれていました。
元ドイツ代表シュバインシュタイガーさんも来ていたみたいです。


0-1でカナダの勝利!喜ぶカナダ・サポーター

この試合のポイント
ボール保持率は南アフリカが55%(FIFA公式)と高かったものの効果的な攻めは見せられませんでした。
しかしカナダもシュート数は12本と南アフリカの2倍の本数を打っていますが
堅い南アフリカの守備を崩せずじまいで無得点の時間が続きます。
カタール戦でハットトリックを決めたエース、ジョナサン・ディヴィッドもこの試合は厳しくマークされ、不発でした。
前半終了間際に南アフリカのペナルティエリア内でカナダのラリアと南アフリカのムダウが交錯して倒れるシーンがあり
カナダ側からPKのアピールがありましたが、VARと通信の末、
ムダウがブロックのために出した足をラリアが蹴って倒れたことが確認されノーファウル判定となりました。
後半のハイドレーション・ブレイク明けからカナダはアルフォンソ・デイヴィス(バイエルン)を投入し、明らかにリズムが変わりました。
それがカナダの決勝点に繋がったと思います。
試合終了後はWest Century Boulevardが大渋滞で妹が待ち合わせ場所まで来られなかったため、
結局Crenshaw Boulevardまで歩いてそこでピックアップしてもらうことになりました。
7/2 スペイン vs オーストリア
この試合は当初からスペインがグループ・リーグを勝ち上がってくることが予想されたため、
早い段階でソールドアウトになっていたようで、値段の高いチケットしか残っておらず、
初めてHOSPITALITY TICKET(VIP Lounge付)での観戦となりました。
この日は朝早い時間は曇っていたものの、11時過ぎから天気が良くなり、
その分気温が上昇し、スタジアム内も気温は高めになりました。

前回スタジアム北側の駐車場付近でドロップして貰ったら、スタジアムへ行くのに遠回りをさせられたので、
今回は南側のHollywood Park Casino側でドロップして貰い、Stadium Driveを上がっていくコースで行くことにしましたが、
こちらの方がすんなりいけるみたいでした。
帰りも前回はWest Century Boulevardが大渋滞で入れなかったので、VIP Loungeで1時間くらい時間をつぶしてから迎えに来てもらう事にしました。
VIP Loungeは試合終了2時間後までやっているようです。
HOSPITALITY TICKETの入場口はこんな感じで、VIP入場口と並んでます。
中に入ると結局同じVIP受付を通ることになりますので、どちらから入っても一緒みたいでした。
受付でVIP用リストバンドを腕に巻いてもらい、ラウンジへ降りていくとWelcome Foodを持った美女が迎えてくれます。
ドリンクは好みに応じて注文できますが、朝からアルコールをあまり飲んでしまうと酔って試合をまともに見られなくなりそうなので、
ダイエットコークくらいで留めておき、まずはWelcome Food & Drinkを朝食代わりにしました。


VIPラウンジには専任のカメラマンがいて写真を撮ってくれてアプリで送ってくれます。これも全て無料です。


スタンド内のVIPラウンジにはホットミールもあり昼食はここで取りました。

ウォームアップが始まり、メンバー紹介映像がスクリーンに映し出されています。

この試合では、スウェーデン人のグレン・ニーベリ氏が主審を務め、同じくスウェーデンのマーボド・ベイギ氏、アンドレアス・セーデルクヴィスト氏、

4thはモーリタニアのダハネ・ベイダ氏、リザーブ副審はカメルーンのエルビス・エンヴエ氏、
VARはポーランドのトマス・クフィアトコフスキ氏、AVARがスイスのフェダイ・サン氏、サポートVARがオーストラリアのショーン・エヴァンズ氏。
ニーベリ氏はEURO24のノックアウトステージ、フランスvsベルギー等を担当、UCL23/24の準々決勝アーセナルvsバイエルンも担当した方です。

KICK OFFのカウントダウン映像もこの会場は迫力があります。
この試合でもハイドレーション・ブレイクやハーフタイムにはLAラムズのチアがパフォーマンス

この日の観客数は、ほぼ満員の70,492人(FULL HOUSEと表現されていました)。

この日の観客の中には女子バロン・ドーラーで今シーズン、バルセロナからロンドン・シティ・ライオネセズに移籍したアレクシア・プテジャスや、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」などで知られるスペイン人女優ペネロペ・クルス、
バルセロナ出身のアーバン・フラメンコの歌姫ロザリアなどの姿も見えました。



試合は前半からスペインペースで進み、結果的にオヤルサバルの2ゴールと、ペドロ・ポロのゴールが決まり3-0でスペインの完勝でした。
プテジャス、ペネロペ・クルス、ロザリアなどがビジョンに抜かれていました。
この試合のポイント
所謂センターフォワードタイプの選手はいないスペインですが、6割がたボールを支配し、23本のシュートを放っての完勝でした。
前半のうちに先制できたのが大きかったでしょう。
スペインの守備の硬さも光った試合でした。
前半終了間際にオーストラリアのシュラガーが、後半にはアルナウトヴィッチが負傷し、一度ピッチ外に出されましたが、
再開後1分待たずに復帰していたので、負傷してピッチ外に出た選手の復帰についての新ルールの基準が分かり難いと感じました。
しかし優勝したスペインのチームとしての完成度の高さが、この試合でも見て取れて楽しい試合でした。
試合後は1時間ほどラウンジでアルコールを飲みながら地元のカントリー・シンガーのパフォーマンスを聞いて時間潰しをした後、
無事妹にピックアップしてもらいました。
今回は仕事で出張したのをいいことにワールドカップも観戦してきたということでしたので、
いろいろと制約もあり、本当に観たかったチームを観られた訳でもありませんでしたが、
優勝したスペインを観られたのはラッキーでしたし、
ワールドカップ観戦の旅を続けることが出来たので、
また次回も体力の続く限り観に行こうと、改めて決意した旅となりました。
報告は以上です。